「3軒目としてのそな田」 

そな田ではお茶をお出ししています。

夏なら水出し、銘柄の雁が音は平たい皿に敷きつめるように広げ、

北海道のやわらかな水を冷やしたものを、

少し高い位置からそそぐことで茶葉を躍らせて抽出を促します。

一度、大ぶりな器に茶こしを通してうつす際は

——苦みが出ますから——あまり刺激を加えぬよう

ゆるやかにそそぎます。

沈殿した底にある茶の成分が入らぬよう、茶器にそそぐと

冷気で茶器は静かにくもりはじめます。

こうしてそそがれたお茶を

食事の最中に楽しまれる方もいらっしゃれば

今宵の〆に一献がわりに召し上がられる方もいらっしゃいます。

茶葉が引き出す甘露の甘味をぜひ。