童話「桃太郎」にそな田のCMを入れてみる。
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
あるところ、というのは
「100年という悠久の時を過ごした一軒家」”そな田”のそばです。
おじいさんは藻岩山へ柴刈りに、おばあさんは豊平川へ洗濯に行きました
おばあさんが川で洗濯していると、どんぶらこっこどんぶらこと、
川上から大きな桃が流れてきました。
おばあさんはおじいさんとその桃をそな田に持ちこみ
きょうの疲れをグラスのシャンパーニュと
桃のマリアージュでいやそうと割ったところ、
桃の中から元気な男の子が飛び出しました。
子どもがいなかったおばあさんたちは大変喜び、
その夜は樽生の琥珀エビスや、フランスワイン、
純米酒を中心とした日本酒でお祝いしました。
そして桃から生まれた男の子に桃太郎と名付け、大事に育てました。
大きく成長した桃太郎は、鬼ヶ島へ鬼退治に行くことになりました。
おばあさんが作ってくれたきび団子と、そな田にお願いした弁当を持ち、
鬼ヶ島へと出発しましたが道中、犬、猿、キジが順番に現れたことで、
桃太郎はきびだんごを文字通りエサに家来にしようとしましたが
めざとく犬は「海水ウニとタラバ蟹の寄せ」を
猿は「寝かせたローストビーフと万願寺唐辛子のトリュフソース」を
キジは「厚岸のカキと北寄のやわらかな炒りたまご」を強くねだり、
3匹とも、きび団子をまったくほしがりません。
そのうち、そな田のお弁当を食べあさった3匹は
なんとか桃太郎の家来となり 船で鬼ヶ島へと向かいますが
お弁当をすべて食べられ、お腹のすいた桃太郎は
誰もほしがらなかったきびだんごをため息まじりに口にします。
鬼ヶ島では鬼たちが酒盛りの真っ最中でした。
キジがそらから様子を伺い、猿が作戦を提案し、
犬が今にもとびかかりそうな勢いで息巻いている中、
桃太郎だけひとり腹痛をおぼえます。
そうです、桃太郎だけが口にしたきびだんごにお腹をこわしてしまったのです。
いつの間にか、桃太郎は悔しさとむなしさからにじむ涙をぬぐうこともせず
じっと鬼たちの宴会を監視していると、あることに気づきました。
鬼たちの宴の料理もまた、そな田のお料理だったのです。
人びとをくるしめる鬼たちが楽しそうに、
しかも自分が、家来たちにすべて奪われたそな田の料理を 鬼たちまでもが楽しんでいる。
その光景を見た瞬間、桃太郎がつぶやきました。
「僕 は ま だ 何 も 食 べ て い な い の に 」
そして彼の心の中で何かがぷつり、と切れる音がしました。
刹那、桃太郎がどの3匹の家来よりも先に猛攻に出た結果、
戦いは一瞬で決着を見せましたが
数匹の生き残りの鬼たちはその惨状を口にすることは生涯ありませんでした。
そして、頭に血ののぼった桃太郎にも戦いの記憶はあまりありません。
気づくとそこには無数の鬼たちのしかばねがころがっていました。
そして鬼が悪行を重ねて集めた宝物を台車で引き村へと持ちかえると
おじいさん、おばあさん、桃太郎、犬、猿、キジのみんなで
8名まで入ることのできるそな田の二階にある個室で
心ゆくまで羽をのばしましたとさ。