まかないも立派なひと品。

ここ最近の蒸し暑さに、シェフがまかないで用意してくれたのは

海南鶏飯と呼ばれる「シンガポールチキンライス」です。

酸味ある独特のたれと鶏出汁で炊いたお米のおかげで

さっぱりと仲間全員があっという間にたいらげてしまいました。

2015072317090000.jpg

私的な意見ですがまかないと言われる、我々のお店の食事は

なるべく安く、残り物を、上手に、と言われます。

しかし、そこには「今、食べたいものかどうか」という問いが二の次だったりします。

店のシェフが毎日顔を合わせている仲間の「今、食べたいもの」を考えられなければ

久々に、または初めてお会いするお客さんの「食べたいもの」を思いつくことはないでしょう。

 

ときに想像力は技術を凌駕する。

と書けばなにやらおおげさですが

要せば 料理は愛情なのだと、思い直すのです。

 

私は「うちのシェフの料理を今よりもっと、ずっと皆さんに召しあがってほしい」

 

差し詰めそれは、自社製品を深く愛する

営業マンの言葉と変わらないつもりです。